概要 [編集]
日本は第二次大戦後、朝鮮戦争の特需によって著しい復興を遂げ、1960年代からの数十年は「世界の工場」と呼ばれる程に製造業が躍進した。
しかし、経済成長の過渡期であった為、当時の日本製品は必ずしも良質とは言えぬ場合もあり、海外での評判も現在ほど良い物ではなかった。
1990年代には、東西冷戦の終結による企業のグローバル化や、バブル経済の崩壊による円高から、国内外の各企業はより人件費の安い中華人民共和国やタイへ生産拠点の移転を進めた。
この頃から日本の製造業は本格的に空洞化が始まり、各地で貸工場や廃工場が目立ち出す。後者では商業施設や宅地への転用もされ出したが、今後の世界競争力を維持する事も欠かす事は出来ない。
そこで、製造業各社は従来以上に「品質」を重視した製品開発に転換し、国全体で見ても発展の進んだ「経済先進国」として前述した新興国で製造された廉価製品と差別化を図る事になる。
上記の様な経緯と、日本の経済水準自体が向上した事から、総合的に高品質化した日本製品の価値は次第に高くなり、21世紀現在では世界に通用する高評価を得られる様になった。
(Wikipedia引用)
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最近、派遣会社の担当者とよく話をするようになった。
彼は日系ブラジル人。
日本に来て、もう10数年が経つと言う。
彼が非常に残念に思っている事があった。
それは、彼が以前欲しかった物が無くなった事。
それは『made in Japan』のソニー製品。
今、家電量販店に行っても、この『made in Japan』のソニー製品は無い。
それどころか『made in Japan』の製品なんか全くないに等しい。
日本の会社の冠が付いていても、実際の製造国は海外。
一番インチキなのが、最後の一工程さえ行えば、それで『made in Japan』の表示が出来る事。
高品質が売り物だった日本製。
もう一度、その事を思い出して欲しい。
デフレだからと言って、全ての生産を海外に持って行くのは、経営としては正解なのだろう。
企業が大きくなり、収益を上げる為には海外に出ていくしかない。
今は家電製品ばかりだが、近い将来、車も全て海外に出て行ってしまうだろう。
そうすれば、もう、日本での物造りは無くなってしまう。
しかし、それで本当にいいのだろうか?
戦後、日本がアメリカ製品に打ち勝ったが、これからは日本が東南アジアなどの諸外国に打ちのめされる番になるだけではないのか?
現に中国製品や韓国製品が世界中に蔓延っている。
もう一度、原点に戻るのも一つの生き残りの手段ではないのだろうか。
世界中のどの国にも負けない高品質を武器として!
安かろう悪かろうの商品を作り続けても仕方が無いのではないのか。
昨年の震災やタイの洪水の影響を見ても分かるように、日本では殆ど物造りをしていない。
国力は、物造りがあるからこそ成り立つのではないのだろうか。
どれだけITが進んでも、ハードが無ければそれはただの空想。
『made in Japan』
世界に胸を張って売る事が出来る製品を作る国
そんな国を目指すのも面白いのではないでしょうか。